再掲: 初めてヴァイオリンを買う方へ
- Yoko Deguchi

- 8月25日
- 読了時間: 3分
更新日:8月26日

新しくヴァイオリンを始める方によく訊かれる楽器購入について。過去記事より再掲です。
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「ヴァイオリンをやってみたい」と思う方の最初に知りたいことは楽器の入手のこと。「どこで買えるのか?」「いくら出せばよいのか?」「おすすめのメーカーは?」「ネットで購入しても大丈夫だろうか?」などと疑問は多いはずです。 そこで今日はまず子供用のヴァイオリンについてお話しします。
子供の楽器は2年しか使わない
お子さんが習う場合には、体格に合わせた子供サイズがあることはご存知かもしれません。子供サイズは分数でサイズが示されます。小さいものから順に次の7種類があり(1/32,1/16,1/10,1/8,1/4,1/2,3/4)「分数ヴァイオリン」「分数楽器」「分数サイズ」などとも呼ばれています。
一番小さい1/32は非常に小さく、実際に使われることは稀です。個々人の体格差があるのであくまで目安ですが、4~5歳で始める場合、1/10から始めて5回サイズを上げると「フルサイズ」(4/4)と呼ばれる大人用に達します。それがだいたい小学校高学年から中学生です。
お気づきのように、一つのサイズを使うのは長くて2年ほどです。正直言ってサイズアップの度にお金は掛かります。でも使い終わった楽器の楽器店での下取りがあったり、子供の使い終わった小さい楽器は誰かに差し上げたいという方もしばしばいるので、今から余り心配しないでください。
サイズ合わせは、身長を基準にしたサイズ早見表がおよその目安にはなりますが、実際には腕の長さや肩幅に寄るところが大きいです。先生か楽器屋さんに合わせてもらうのが良いでしょう。
またこれから始めるお子さんの体格がひとつ上のサイズに近い場合は、最初の楽器は短期レンタルして(月額2000円~が相場)次のサイズから購入するのも賢いやり方です。
楽器の値段
初めての楽器は、一定以上のグレードでコンディションの良い健康な楽器であれば値段を気にしなくて良いです。使う期間も短いのでなおさらです。
国産メーカーのヴァイオリン/弓/ケースセットでは、例えば「鈴木バイオリン」が6万円台~、「ヤマハ」4万円台~になります。
手入れ済みの中古品は鈴木の場合2万円台から信頼のおける通販で手に入ります。後述しますが中古の良品が最もおすすめです。
メルカリやヤフオク等ではさらに安く1万円台から手に入りますが、写真だけで状態を判断する難しさがあるのでご相談下さい。
1万円以下で上記に近い質の楽器もありますが、数は少ないので、ネットオークションやフリマでのこの価格帯狙いはおすすめしません。
中古品でも良い音がする
ヴァイオリンにはストラディヴァリウスに代表されるように、何百年も弾かれて熟成した音のする名器があることは聞いたことのある方も多いかもしれません。木材の質の経年変化が、楽器の音色と弾き心地に良い影響を与えるのです。
子供用の量産の楽器でも、きちんと扱われてきた楽器ならば同じことが言えます。状態の良好な中古ヴァイオリンは新品よりもむしろ良く鳴る場合が多く、且つお値段も安いのでおすすめです。
当教室の体験期間中は無料で楽器レンタル
楽器の購入のことで先に進めず、時間が過ぎて行ってしまっている方もいるかもしれません。
当教室の体験レッスン『全6回「きらきら星」演奏にチャレンジコース』は、6回のレッスン期間中は楽器レンタル付きで、レンタル費は頂きません。自宅練習用にもお持ち帰りいただけます。6回のレッスン受講にはひと月半ほどかかりますので、どんな楽器を購入するか、またはレンタルするかを決める時間としては十分です。
その間にサイズ合わせはもちろん、お値段などの条件のご希望を伺った上で、最適の店舗やネットショップをご案内します。
「楽器はまだ持ってなくて・・」という方、まずは体験レッスンから始めてみてはいかがでしょうか?

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